実は先日、ご縁あって東京・八王子市にあるO.S.P本社に遊びに行かせていただきました。
私が愛用するようなルアーが所狭しと並んでいる中(当然ですが)、見慣れないあるものが置かれていました。O.S.P、今春の新作であり、有名バス雑誌の中で「オリキンウェイクミノー(仮)」として紹介されていたアイテムです。
今回はこの新作ルアーについてお話を聞いてきましたので、紹介させていただきます。
※写真はすべてiPhoneで撮影
誕生の背景
この新作の正式名称は、「Over Real 63 Wake (オーバーリアル63ウェイク)」。
関東フィールドを中心に活躍する “オリキン” こと折金一樹さんによって産声を上げた、O.S.P新ブランドO.S.P WORKS LOCOの第一弾ルアーです。
チェイスはあるけど喰わすのが簡単ではなかった、『天候や風に左右されることの多かった』当時のI字形ルアーをもとに、すでに今から8年前には原型が出来上がっていたとのこと。
しかしながら、当時のO.S.Pは製品開発スタンスとして「10年使えるスタンダード」を掲げていたため、ルアーとしての基本ジャンル、クランクやミノー、シャッドなどが開発の中心。なかなかこのルアーが本格的に製品化される動きはありませんでした。
ご存知の通り、たとえばクランクを見てみても、O.S.Pは非常に細かく刻んでラインナップが充実していますね。
その後、徐々にO.S.Pのスタンスにも新風が吹き始め、『使っていて楽しい、とんがったルアーもやりたいよね!』という声も上がるように。
軽量ルアーを快適に扱えるタックルの進化もあり、8年の時を経て、ようやく本格デビュー。
という誕生の背景を持っているとのことです。
お話を聞いていて印象的だったのは、実釣能力はもちろんなのですが、それ以上に『見ていて楽しい、使っていて楽しいルアー!』ということを開発責任者の麻生さんが、本当に楽しそうに熱弁してくださったことです。
特徴
それではここからは「オーバーリアル63ウェイク」の特徴などを、簡単に紹介させていただきます。
ターゲットフィールド
一言でいうと、ワカサギレイク。
全長63mmというサイズ感、シルエットや動きはワカサギをイメージして設計されています。
ワカサギレイクとして有名な亀山湖、高滝湖、桧原湖、野尻湖はもちろんのこと、小型ベイトフィッシュが生息しているようなフィールドであればどこでも活躍が期待されます。
次項のアクションでも紹介しますが、虫パターンのようにも使うことができますので、温かくなってきたら野池などでも楽しめるかもしれません(^^)
全然関係ないですが、個人的にはオリカネムシダディも好きな虫系のひとつですね。
多彩アクション
オーバーリアル63ウェイクは、色んな魅力的なアクションができるようです。
“多彩アクション” というとありきたりな表現になってしまうのですが、実際に泳ぐ姿を生で見せていただいたのですが、本当に多彩だと思いましたね。
開発責任者の麻生さん曰く、『小粒で艶かしく、だけど激しく。』
ただ巻きするとうねうねとウォブンロール、ゆっくりデッドスローにするとI字形、トゥイッチで素早く小魚が逃げ惑う様、ステイ(放置)でもゆらゆら微波動・・・などなど。
ジョイント部
遊びを敢えて大きくすることで、可動域を広く。
リトリーブ時に自然にゆったりと大きく、そしてリアボディ(下半身)が少しだけ遅れて追従するように動くように設計されています。
フック
写真を見ての通り、フロントボディ(上半身)に1箇所のみ。
リアボディにフック搭載も可能ですが、喰ってくる時は深いバイトが多く、結果的にフック1箇所のみでもバレにくいとのこと。
ちなみにこのフックは、オリキンさんが監修しているピアストレブルダガー(RYUGI)の#10。
マグネットでフックがボディに密着する方式だったり、ストレートフックをボディに添わせて下向きにつけたりといろいろと試行錯誤したものの、結局キャッチ率はこの仕様がベストという結果に。
フェザー
リアとサイドに特殊繊維が付いています。
リアの方はリトリーブ時は下半身から少し遅れ大きくきらめき、ステイ時でも常に僅かながらゆらめくようになっています。
水面に浮くのではなく、水面直下に少しだけ垂れ下がるような絶妙な浮力具合。
サイド、ボディ左右の方は、ワカサギの胸ビレをイメージしたシルエットに。
i-Waverとの違い
i-Waver と比べてどうなの?
ここまで読んで上記のようなことを感じた方も少なくないと思います。
形状的にも似ているi-Waverと比べると、オーバーリアル63ウェイクの方がリトリーブアクションがあるため(水押し)、魚を寄せる力は強いようです。
どちらかと言うとi-Waverは水質がクリアだったり、『ここぞ』というポイントに点で誘うのに適しており、オーバーリアル63ウェイクは水質がステイン~マッディでも誘え、点でも線でも広く探るサーチベイトとしても使えるとのことです。
釣果
それでは文字情報はこれくらいにして、実際にこのオーバーリアル63ウェイクでの釣果を見てみましょう!
開発者であるオリキンさんによる釣果です。
↑開発責任者の麻生さんも
最後の釣果写真は、今年の1月4日。水温9℃という亀山ダムで、シャローで引っ張り出した46cm、1,600g。すごい。。
詳しくは、のむらボートさんのブログを。
昨年の夏頃から本格的にプロトテストが始まっていたようですが、良型のバスが何本も出てるみたいですね。
冬にこれでシャローで出すのは私的にはイメージ湧きませんが、夏場に表層でうねうね、ピクピクやるのはかなりイメージできます。
バイトも見えるから特に楽しそうですね~これは。
スペック
オーバーリアル63ウェイクのスペック情報です。(2017年4月現在)
【追記】一部修正しました(2017年4月27日)
名称 | Over Real 63 Wake |
全長 | 63mm |
重量 | |
カラー | 全6色 |
定価 | 1,900円(税抜) |
発売時期 | |
備考 | 交換用フェザー付き |
未定部分については、分かり次第、追記させていただきます。
まとめ
ということで、O.S.P新作「オーバーリアル63ウェイク」を簡単に紹介させていただきました。
現段階の私の言葉では伝えきれませんし、まだ実際に投げて釣ったわけでもないので、リリースされたらさっそく亀山あたりに投げに行ってみたいと思います。
新ブランドO.S.P WORKS LOCOの第一弾ルアーでもあるのですが、今後の第二弾、第三弾はどんな『とんがった楽しいルアー』が生まれてくるのでしょうか。
いい意味で、これまでのO.S.Pっぽくないこれからのアイテムにも期待です!