今この文章を読んでいる方の中で、どのくらいの方が知っているでしょうか。
ファミコンソフトのアーガスです。幼稚園くらいの時に家にありましたが、当時は全然できず。大学生くらいになってから全クリ目指して本気でプレイしてたことがありました(結局出来ず)。長年存在自体を忘れていたのですが、たまたまYouTubeでプレイ動画を見つけてしまい、えらくノスタルジックな気分になりました。はい、どうでもいいですね。
投げ続けること1年半
『これで釣ってみたい!』
と思っていながらも中々実現できなかった、T.H.tackleのルアー達。その中でもギル型のゾーイシリーズはルアー自体がとても美しく魅力的とも感じていたいので、特に釣ってみたいと思っていました。
川村光大郎さんなどもこのゾーイを愛用している、とルアマガか何かの記事で読んだことがあります。(…と記憶しています)
しかしながら、釣りたい!と思ったところで、そう簡単に釣れるほど甘いもんではありません。当然のことながら。
だいたいどこのフィールド行くのにも常備していたのですが、結果は出ず。チェイスは時々あるけど、食ってこない。すーっと寄ってきてじーっと見られてリターン。そんなシーンばかり。
見られてる時に食わせのきっかけか何かを作れればいいのですが、ゾーイはI字系なので、どうすればいいかわかりません。そのまま直線方向に泳がすか、ステイ。ちょっとだけロッド煽って縦にヒョンと動かすくらいしか、私にはできませんでした。
ついにゾーイでキタ!!
そんな状態でしたが『必ずいつかは釣れるはず』と信じ続けて、1年半。
先月ようやくゾーイフィッシュを実現できましたー\(^o^)/ リトルゾーイの方ですけどね。
ちょっと遠出し(と言っても関東ですが)、雨まじりの天気の中。葦際に投げてた時のことです。着水してから少しだけ沈めて、ゆっくり巻き始める。・・・と、ゴンッ。
サイズ的には35cmくらいでしたが、かなり嬉しい1匹となってくれました。
数釣りも楽しいのですが、こうやって『これで釣ってみたい』と思っているルアーで釣れた時の感動はとても貴重なものがあります。
実際にこの釣った後も30分くらいはずっと余韻に浸ってました。わざわざ遠出してきてるから釣りしないともったいないのに、ロッド置いて休憩しちゃうくらい。
いい大人、30歳にもなると普段の生活の中ではなかなか本気で嬉しいと感じることも少ないのですが、この時ばかりは本当に心から嬉しかったし、楽しかったですね。この1匹までも長かったですし。
こんな感情、たぶん釣りやってなかったら得られてないのかも。
なんて思ったりもしましたが、あらためて “釣り” というものの魅力を感じさせられた1匹、出会いでした。
こんなこと書いてたら中国の有名な古諺を思い出しましたので、ご存じの方も多いと思いますが、最後に載せておきます。
一時間、幸せになりたかったら酒を飲みなさい。
三日間、幸せになりたかったら結婚しなさい。
八日間、幸せになりたかったら豚を殺して食べなさい。
永遠に、幸せになりたかったら釣りを覚えなさい。