道具や釣行記以外にも、時々書いてます。
なぜか、渋谷の熱帯魚屋「センシュアス」や浜松の鍾乳洞「竜ヶ岩洞」は今でも毎日見られています。なにが見られるかってほんとわからないものです。そして今回も釣りには直接関係ないですが、今後の可能性を含めて、ということで書かせてもらいます。
個人的な意見をだらだらと書いてるだけですので、興味ない方は今のうちにソッ閉じをおすすめします。
日進月歩の小型ドローン
増える自動追尾型ドローン
大型電気屋さんのドローンコーナー。おもちゃのような簡易版から、20万円超えの業務用まで様々なものが並んでいますよね。
GoProを代表するウェアラブルカメラと同様に、急速な進化を遂げつつあるドローン。世界中で様々なタイプが日夜開発されていますが、最近特に増えていると感じるのが、小型の自動追尾型。
ドローン黎明期はラジコンのようにコントローラーで人間が操作するものばかり(そして今でも主流)ですが、昨年あたりから自動的に対象物を追いかけ撮影し続けるタイプもどんどん登場しています。
以前にも「Parrot Bebop 2」というドローンを紹介させてもらいましたが、今回発売されたモデルはさらにコンパクト、安価になっています。
まるで未来。放り投げるだけで、自動追尾
その小型自動追尾ドローンが、Zero Zero Roboticsが開発した「Hover Camera Passport」というものです。
本を開くようにパタンと広げ、空中に放り投げるだけで自動で飛行を開始。そのまま対象物を追いかけ、撮影し続けてくれるという近未来的なアイテムです。
先に言っておくと開発段階などではなく、すでに発売開始。$549支払えば誰でも手に入れることができます。
どれだけ素晴らしいのかは動画を見た方がわかりやすいので、以下をどうぞ。
動画を見てみるとわかると思いますが、スマホと連携させて使います。。機体前方に1300万画素カメラを内蔵。
静止画はもちろん、4K動画もOK。自動追尾だけでなく、スマホを操作してカメラをこちらに側に向けての自撮りなども可。
なによりも、まるで “空中に置く” ようにこの機体が安定して浮いているのが興味深いです。もちろんプロモーションムービー用に何回も録り直し、多少の修正などはあるかもしれませんがね。
自動追尾ドローンは、釣りを「観戦スポーツ」に
観戦スポーツに
本記事のタイトル通りなんですが、このような自動追尾型ドローンの進化は、釣りを「観戦スポーツ」へと変貌させる可能性を持っているのでは?
と感じ、一人で勝手に妄想してしまいます。
アメリカ本国ではトップトーナメントの生中継がすでに始まっています。ドローンではなく、人による撮影ですが。
そして先日の連日大盛況で幕を閉じた「艇王2016」。人気DVD企画を無料生放送するという、バス釣り界では前代未聞と思われるライブ放送でした。
実際に私もリアルタイムで生放送を見ていましたが、大袈裟ではなく盛っている訳でもなく、本当に楽しかった。こちら側まで緊張感や興奮が伝わってくることもあり、あっという間の7時間でした。ワクワクしまくり。
KenDさんによると、バサーオールスタークラシックの立ち上げメンバーでもある沢村幸弘さんや林圭一さんが
『プロセスを明かさなければ、バス・トーナメントはスポーツになり得ない。』
と語っていたそうなのですが、艇王2016をライブ視聴して以来、この言葉の意味がなんとなくわかるような気がしています。
サッカーでも野球でもゴルフでもスポーツなんでもそうですが、試合結果だけ、つまり各チームや選手の成績が数字(そして多少の解説)だけで示されたら、こんなにも人気スポーツになっていないかもしれません。
過去を振り返るのではなく、リアルタイムでその試合過程を見ることができるからこそ、数字では表せない定性的なモノ(選手の心境や一体感など)を感じることができ、まさしく観て戦う “観戦” することもできるんだと思います。知らんけど。
沢村さんや林さんのお言葉は、逆に言えば『プロセスを明かすことで、バストーナメントはスポーツとして成立する。』と捉えることもできると思います。
脱線しましたが、何が言いたいかというと、自動追尾型ドローンなどの最新テクノロジーによってバストーナメントにおける各選手の試合模様を生中継することが実現できれば(=プロセスを明かすことができれば)、これまで以上に釣りというレジャーが「観戦スポーツ」に変貌を遂げるのではないか。
そのような可能性を、勝手に感じているのです。
改善すべき課題
とは言えここまで語っておきながら、そんな簡単に実現できないことはわかっています。
トーナメント運営側でもない素人視点で考えても、様々な課題が思い浮かびます。まずはコスト。ドローンや生中継設備を調達すること、それら体制を維持する人件費などはどう考えても少なくないはず。
そしてそもそものドローンの能力。今回紹介したドローンも最長10分間しか飛べません。また街中では大丈夫かもしれませんが、試合会場(湖上)の強風が吹くかもしれない状況下でどの程度耐えられるのか。そんなバッテリー面や安定飛行面も、まだまだ発展途上だと思われます。
そして最後に、臨機応変さ。
バッテリーや安定性は日進月歩なのでいずれ改善されるはず。難しいと思われるのが、選手の状況や心境を察して、時には自動追尾・撮影しないということができるかどうか。
撮影される側の選手として、全体的にはOKだけど『ここぞというポイントや釣法は映したくない』というような状況もあるかもしれません。そんな時にどうするのか。人が撮影しているのであれば、察して臨機応変に対応することもできますが、ドローンだとそうはいかないでしょう。
放送センター的な本部が察し、流す映像を別選手に切り替える。のような方法もあるかもしれませんが、これでも万全ではないかもしれません。
ちょっと考えただけでも、まだまだ課題はありそうです。
しかしながら、ドローンを含めたテクノロジーの進化が、釣りを「観戦スポーツ」へと変貌させる。そのような気がしてなりません。
やらないけどサッカー観るのは好きという層が存在するのと同様に、釣りはしないけど『観るのは好き!』という新たな層が生まれることだってあるのではないか。
そんな素晴らしい可能性さえ感じています。
今回紹介した自動追尾型ドローン「Hover Camera Passport」は、公式オンラインストアから購入可能です。
via:Hover Camera