ということで、平坂さんがこれまで捕獲してきた生物の紹介の続き。
まだ前半を見ていない方は、以下よりご覧くださいませ!
街中?日本で? イグアナやクラゲたち
ハブクラゲ(沖縄)。日本国内最強の猛毒クラゲ。真似しないでね!
グリーンイグアナ(石垣島)。石垣島で野生化しているイグアナ。樹の上でバスキング(日光浴)しているところを捕まえた。美味い。
獲るだけじゃない。平坂さんは食す
※各写真とコメントは、平坂さんご本人からご提供いただきました。
アカマンボウ。 食べてみたさと捌いてみたさから、丸ごと一匹を市場で購入。体内に白身と赤身が混在しており、それぞれに味わいが異なる。赤身はマグロのそれにそっくり!
アカマンボウの刺身。
アリゲーターガーの丸焼き。パサパサした身は七面鳥の胸肉のような食感。サルサソースやニンニクマヨネーズが合う。
ウォーキングキャットフィッシュ。えげつない体色に似合わず、泥抜きして食べるととても美味しい。蒲焼でもフライでも良し。
オオカミウオの兜煮。煮付けてもなお、鬼の形相。大量の頰肉が付いており、あらためて顎の強さを実感。
カミツキガメの唐揚げ。カミツキガメは他の淡水性のカメに比べて異様に肉付きが良く、食べ応え抜群。味と食感は鶏モモと豚スペアリブの中間のようでかなり美味。腹甲が小さいので解体も簡単だ。
グリーンイグアナの唐揚げ。草食性のグリーンイグアナはまったく臭みも無く、食材として非常に優秀。ぜひまた食べたい。
ダイナンアナゴ丼。巨大アナゴが釣れた!蒲焼食べ放題だ!…と思いきや、大味でマアナゴのそれとはほど遠い味わい…。天ぷらやなめろうにした方が良い魚。
バラムツづくし。バラムツの身には人間には消化できない脂が多量に含まれる。煮ても焼いても刺身でもイケるのだが、その油がお尻から垂れ流れるという禁断の美味。健康被害が出る場合もあるのでオススメはできない。
ヘラツノザメのフライ。新鮮な深海鮫の身はクセが無くて美味しい。少しでも鮮度が落ちるとアンモニア臭さが出てくるが、フライにすれば臭みはほとんど飛んでしまう。まあ、ほとんどの魚は揚げてしまえばそれなりに食べられるのだが。
ご本人からのメッセージ
こんな国内外の怪魚や珍生物を捕獲するだけでなく、実際に自分でも食べてみるという一風変わった活動をし続ける平坂寛さん。
そんな平坂さんご本人からメッセージを頂戴しましたので、掲載させていただきます。
以下、原文まま。
~~ここから~~
はじめまして。平坂です。 …まず、そもそも僕は自分のことを釣り人だと思っていないのですが、こうしたサイトでご紹介いただいてよかったのでしょうか?恐れ入るばかりです…。
というのも、僕はあくまで「魚を捕まえるための手段の一つ」として、釣りを嗜んでいるのです。 …実は、最近になってようやく針をハリスに結べるようになりました。ベイトリールに至っては未だに上手く扱えません…。釣りに関してはそれくらいダメダメです。狙っているのも一般的に「外道」とか、「ゲテモノ」と呼ばれているような魚ばかりですし。
けれど、こんな素人でも竿を担いで水辺へ通えば何かしら面白い魚に出会えてしまいます。これだから、釣りというのは楽しいですよね。潜っても、投網を打っても絶対に採れない魚が、釣り糸と釣り針を使えば簡単にゲットできてしまう。魔法のような漁法だと思います。
みなさんもぜひ色々な魚を釣って、一匹一匹を手にとって、よくよく観察してみてください。いわゆる「外道」とか、「雑魚」とか、「ゲテモノ」であっても、それぞれに独自の魅力があるものです。彼らとの出会いを楽しめるようになれば、釣りはもっと面白くなると思います。
それでは皆様、よい釣りを!
~~ここまで~~
最近まで針に結べなかったなどは驚きましたが、もっとも興味深いのが「魚を捕まえるための手段の一つ」として釣りを捉えているということ。
それはつまり、釣りよりも効率よく簡単に捕獲できる方法が別にあるのであれば、そっちを選択するということでしょう。でも、さらに興味深いのが、釣りだからこそ獲れる魚もいるということ。 "魔法の漁" とも表現しています。
前半でも紹介させていただきましたが、平坂さんは国内外のハンティング活動をしつつも、最近は冒険記メディア MonsterProShop の編集長も務めています。
このメディア内には、平坂さんだけでなく数多くの怪魚ハンターなどによる体験記が綴られていますので、ご興味ある方は見てみるとオモシロいと思います。
他では見ることのできない、ボリューミーで濃い記事ばかりです。