フィッシングショー2日目。
人生初めて関係者、プレスとして入場できました。受付で hebinuma の名刺を見せ、確認が取れたらそのまま会場イン。これは嬉しかったですね。やり方が分からなくて1日目は普通にお金払って入りましたが、本日は大きな一歩です。少しずつ認知されはじめてメディアっぽくなってきたかな。
さて、いったんフィッシングショーネタから離れて、TULALAの新作ロッドについて。
ロンドン生まれのパックロッド
「EU180(エルアルバーノ180)」。
琵琶湖近辺だけではなく、全国各地にファンが増えつつあるTULALA(ツララ)から、こんな名称のロッドが新登場します。
全長180cm(約5.9ft)、重量200g、仕舞寸法69.5cm、適正ルアー30g~150g、定価39,000円(税抜)、2016年1月発売。
ご覧の通り、3ピースのパックロッド。ベイト用です。ブルーやブラウンのイメージが強いTULALAですが、このエルアルバーノは濃いグリーンに纏われており、これまでのTULALAとは一線を画すようなデザイン。
プロデュースしたShota Jenkins Konnoさんは、イギリスに7年間ほど滞在していました。ロンドンの街中を流れるカナル(運河)で毎朝毎晩のように釣りに明け暮れており、その中で『こんな竿があれば良いのに』との想いから、今回の新作エルアルバーノが出来あがったようです。
“釣りが旅だということ”
そんなプロデューサーであるShota Jenkins Konnoさんのブログには、こう綴ってありました。一部抜粋させていただきます。
そもそものコンセプトは、自分がロンドンで毎朝毎晩の様に釣りに明け暮れていた頃の「こんな竿があれば良いのに」を形にするため。
ロンドンに限らず、自分が得意としていた市街地や、ヨーロッパ国内の移動は、ほぼバスか地下鉄、もしくは電車、飛行機はもちろんLCC。お金もなかったしね。
そうなった時、優先したかったのは持ち運びの尺や感度よりも、耐久性でした。それでも出来る限り機動性を維持して、尚且つビッグパイクをビッグベイトで狙うスタイルをそのまま楽しみたい。そこで辿り着いたのが3ピースのトラベルロッドだったのです。
リスの掲げるスローガンは “Ford, Every Stream"(全ての川を渡ろう)。
釣りが旅だということ。そしてそれが僕にとっては Ford, Every Street 。川がストリートであり、旅はまるで街歩きだったのです。そこでどうしても外せないポイントだったものの一つが、「カッコよさ」。
もともとTULALAの色には、どこか懐かしさやヴィンテージな雰囲気を日本人のアングラーは感じていると思いますが、ヨーロッパでその色は何だろう?もっと街に溶け込む様な、クラシックな色は何だろう?現地スタッフとも話し合い、ヨーロッパをバックグラウンドとする彼らの思い描くツララ色がこのグリーンでした。カラー名はBritish Super Car、彼らが幼い頃に憧れたスーパーカーを思い起こさせてくれる様な色。釣りに限らず、靴や服だったり、車であったり、拘りを大切にする人に似合う色。
整備された護岸の多いカナル(運河)には、時に自転車やショッピングカートなど、日本では想定外のストラクチャーがゴロゴロと沈んでいます。19世紀の貿易を支えた、小型のナロウボートが行き来出来れば良かったカナルは、水深も浅いところが多く、常に根に巻かれる危険性が高いのです。
着水後のポース、ワンアクションでバイトさせたり、障害物ギリギリを通す事で、街に暮らす狡猾なパイクを釣り上げるために、掛けた後は即座に彼らをそこから引き離す必要があります。
強い魚を獲る=硬い竿という図式が成り立たないのは、特にTULALAユーザーの方たちならご存知かもしれませんが、そこを敢えて逆向するかの様に求めたファーストブレイクを制す竿。「不恰好」にも見えるベントラインは、ロンドンの街を投げ尽くした人にしか見つけられない一つの答えなのです。
開発コンセプト、ニーズ、旅の出発地点。全てがヨーロッパ発信であり、もともとは日本国内での発売は出来ないと言われていたロッドですが、TULALAの協力と、僅かでも欲しいと熱望してくれた日本のアングラー達のおかげで国内でもデビューする事が出来ました。
自分が毎日の様に通ったロンドンの水辺から生まれた竿が、皆さんとどんな釣りをするのか。自分も楽しみでなりません。
こんなヨーロッパ生まれのロッドのため、もともとは日本での発売予定はなかったので正式なアナウンスもしてなかったようなのですが、どこからともなく日本からの注文が徐々に増え、今回の正式販売に至ったということです。
電車や飛行機などでのフィッシングが多い方にはもちろん、パックロッドの新たな選択肢として、このエルアルバーノもありかもしれません。
TULALAのパックロッド、どんな感触なのか全然想像つかないので、まずは実際に触ってみたいところですね。