今回も寄稿というカタチです。
今回この記事を提供していただいた方は、関西方面で業界に精通し、かつては営業もルアービルドも実釣もなんでもこなすオールラウンダーです。前回同様、僕には書けない内容になってますので、じっくりと読んでみてください。特に今回については、危険な虫についてでですので、読んでおいて絶対に損はないです。
【関連】ちょっと釣りで水の中に入ってから、足が全体的にカユイんですけど。
日本どこにでもいる超危険な「やけど虫」
正式な和名は「アオバアリガタハネカクシ」という、日本中どこにでもいる虫なんですが、先日友人が釣りに出かけてこの虫の被害にあって大変な思いをしたので、お知らせしておこうと思います。名前とは裏腹に全くありがたくない虫です(笑)
まずは写真を見てどんなヤツなのか、しっかり覚えてくださいね。via:TREND Capture
7~8mm程度で、胸とお腹の前側半分がアメ色、頭と短い羽とお尻の先端が黒くて、アリを細長くしたような形のこんな虫なんですが、コイツの被害にあうとそれはもうエライことになります。
どんな症状になっちゃうの?
2時間ほど経つと、初めは痒みを感じるのですが、激しい痛みに変わって段々大きな水膨れが出来てしまいます。やけど虫と呼ばれる所以ですね。
via:dual-lab
で、この症状はこの虫に刺されて起きるのではなくて、この虫を知らないウチに潰してしまってコイツの体液が肌に付着した時に起こるんです。
友人はバスを釣りに野池に出かけたんですが、クロックスを履いていたそうで、知らないウチに潰してしまったみたい。くるぶしの辺りに大きな水膨れが出来てとても痛く、何が起こったのか分からずに驚いて病院に駆け込んだとのこと。
知らない人も多いのですが、「それって、やけど虫じゃない?」って言うと「そう!病院でそう言われた!なんでそんなの知ってんの?」と驚かれてしまいました(笑)
みなさん、こんなことないですか?
釣りをしてると足元が痒い。「なんか小さな虫が這ってるんだろうな。」とか「草が触れてるのかな?」と何気なく片方の足や手でそのあたりを掻くというか、こするというか。
この虫に限ってはこれ、完全にアウトです。
どうも友人はこのパターンだったようです。
ペデリンという毒が原因
この虫の毒はペデリンという毒なんだそうですが、この虫の0.8匹分のペデリンで、ネズミなら死んでしまうとか。さらに怖いのは、目に入ると最悪の場合失明する危険もあるんだそうです。なので、知らないウチに手で潰して、その手で目をこするなんてことをしてしまうと本当に危ないんですね。
他の虫と同じく走光性(光に寄ってくる)があって家の中に入って来て被害を起こしたりもするので、何も釣り場に限った話ではないのですが、こいつの生息場所は「水田、池・沼の周辺、川岸などの湿った地表にすみ、昼間は草むらや石の下にいる。」なワケでして、僕たち釣り人はこの虫の生息に適した場所に出向いて行く訳ですからね。知識として知っておくのは大事かと。
以前、亀山ダムに行ったのですが、水辺の土の上にこいつらが大量にいてビビりました。
もしヤケド虫が体に付いたら?
もし、この虫が自分の体のどこかに止まっていたら、絶対に潰さないように息を吹きかけて飛ばし、その周辺を水でよく洗い流してくださいね。不幸にもやられてしまったら即病院です。